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エスチャレンジ代表・フィジカルトレーナー飯島庸一の活動レポートのほか、ワークアウトやトレーニングに関するTips、コンディショニングワークショップやトレーニング講習会のご案内、フィットネストレンドなどをご紹介!
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全日本アルペン女子チーム、北欧滞在中!
こんにちは! エスチャレンジアスレティックトレーナーの柿谷です。

私は今、全日本アルペンスキー・女子チームに帯同し、ヨーロッパカップ参戦の為、北欧・スウェーデンにやって来ました。



さて、今回はスキー競技特有の『移動』についてお話します。

私たちスキーチームはヨーロッパを中心に生活をしていますが、トレーニングやレースは車での移動を中心にレース会場を転戦します。昨年シーズンのチームの移動は、スイス → ドイツ → スイス → オーストリア → スイス → 日本。

そして、日本 → スイス → オーストリア → フランス → ドイツ → オーストリア → ドイツ → ノルウェー → スウェーデン → ノルウェー → オーストリア → スイス → オーストリア → スイス → オーストリア → クロアチア → オーストリア → スイス → スロベニア → オーストリア → スイス → フランス → オーストリア → ドイツ → オーストリア → リヒテンシュタイン →オーストリア → ドイツ → オーストリア → フランス → オーストリア → 中国 → 日本。

再び日本 → スイス → オーストリア → ドイツ → オーストリア → スイス → イタリア → 日本、と走行距離にして3万kmを移動しました。

一つの移動は短い時で1時間程。今回の北欧など長い時間の移動では、10時間かけてドイツを横断した後、19時間フェリーに乗り、オスロ港からスウェーデンの会場まで7時間のドライブ。

シーズンが始まると3泊同じ所にいる事が珍しい程、転々とした生活を強いられます。

私たち全日本女子チームは技術系の2種目を中心に行なっているチームですが、他国の技術系、スピード系と5種目を行なう選手などはもっと大変な移動をこなしていると思います。

選手としては旅の疲れをいかに軽減するか、大切な事です。脚がむくんでしまったり、腰痛を訴える選手、肩周りが張ってしまう選手とスキー競技以外での障害が出て来ます。

移動の影響をカバーするためのコンディショニングの対処法としては、疲れていても、到着した際には必ず軽い運動(外を歩くだけでも)をする、車に乗っている最中でも姿勢が崩れたと思ったら一度元の姿勢に戻る事、手足を動かす事、水分補給をする事などを、選手達に促し、移動の疲れを軽減させるように指示しています。

そんな大移動をこなして、明日からここスウェーデン、フーナスダーレンでレースに参戦します。

日照時間が短い北欧ですが、今日は晴れて久しぶりに太陽を見る事が出来ました!
| Biz.レポート | 09:26 | comments(2) | trackbacks(0) |



コメント
こんにちは! 
現在、海外遠征中のため遅くなりましたが、回答させて頂きます。

遠征中の食事は基本的に滞在しているホテルにお任せしていますが、長期滞在するホテルでは、脂質の多いものは控えてもらったり、デザートはフルーツに変えてもらうなどリクエストをしたりしています。

アルペンスキー競技、女子に関して言えば、今の日本のシニアチームの体脂肪率平均は夏場で16%、冬になると19%ぐらいに増えます(身長平均160cm、体重平均60Kg)(海外の選手の平均は20〜22%ぐらい(Physiology of Alpine Skiing Ross E. Anderson and David L. Montgomery Sports Medicine 6: 210-221 (1988)))。

アルペンスキーはある程度の体重が必要とされるスポーツ なので、極端な食事制限はしていませんが、海外の食事で太ってしまう選手に関しては指導をしています。

問題点(改善策)としては、

1)外食(洋食)中心。(栄養の偏りに注意して補食などを出す)。

2)移動日などはサンドイッチなどをテークアウトするのみとなってし
まう。(移動が一日ある日は昼、夜のどちらかは温かい食事を取るようにしている。)

3)お米がないと辛い選手などは長期の海外遠征後半など食欲が無くなってしまう。(日本食/中華レストランの活用、持ち運びが出来る小さなポットでお米を炊いている選手もいます) もう一つの問題が日本からの荷物の重量が限られ、持って行きたい食材なども持ち運びはかなり限られます。

4)朝食ブッフェスタイルが多く、好きな物の過剰摂取(チーズやヨーグルトなど)で偏る選手がいる。(選手個々が意識する様に教育する。)

5)レース日などは食事時間が変則的になる。補食の確保の難しさ。(果物や、サンドイッチなどを持って行く。)

6)春〜秋にかけては氷河でのトレーニングが中心で、標高が高い事から、水分補給の徹底や、トレーニング後すぐにバーなどの摂取を施して、回復に努めています。

海外生活に慣れて来ている選手などはこちらの食事でも全く問題なく、むしろ楽しむぐらいの余裕がありませすが、海外遠征に慣れていない選手やJr.の選手は食事面でのストレスが多く見られます。そう言った選手は海外に来る前から、食事の取り方、食事内容の重要さなどのスポーツ栄養指導の充実は図りたいと感じている所でした。

スキーである怪我は、ゲートにあたった時に腕を引っ掛けて肩の脱臼、転倒時の打撲なども尽きませんが、膝(半月板、靭帯)の損傷、また、腰痛が主なスポーツ外傷に上げられます。腰痛に関しては体幹部の強化、毎日のストレッチ(ストレッチポールやボランスポールを使って)も欠かさず行なっています。

選手によって原因はそれぞれですが、腸頸靭帯の疲労、内転筋の疲労、腸腰筋の疲労などが見られる場合は腰痛の原因になりますので、ケアを行なっています。膝については、膝周り(ハムストリング)(目標は屈/伸比55%が目標)はもちろんですが、それと同時に臀部、体幹部のインナーマッスルのトレーニングを行ない、アライメントの確保で、障害予防に努めています。

簡単ではありますが、ご質問の回答です。また何かありましたらまたコメント頂ければと思います(遠征先でインターネットにつなげない場合があり、時間がかかってしまう事もありますが、ご了承下さい)。
| Kakitani Akemi | 2009/12/12 11:27 PM |
初めてコメントさせていただきます。
私、NPO法人スポーツ栄養研究会 http://www.jsna.org/
の会員で、ただ今スポーツ栄養について学んでいる者です。
この度、数あるスポーツ種目の中から「アルペンスキー(競技スキー)」について研究しております。
全日本女子スキーチームの柿谷トレーナーのブログを拝見し、遠征先での選手のケアの大切さがわかり、とても勉強になりました。
差し出がましい質問なのですが、海外での選手の食事などで気を付けていることなどございましたら是非教えていただけないでしょうか?また、アルペンスキーの選手においては、どのような怪我が多く、怪我防止のためにはどのような部分の強化が必要でしょうか?あきれるほど素人質問で申し訳ございません。

お忙しいところ恐縮ですが宜しくお願い致します。

陰ながら、全日本チームのご活躍を心より応援しております。
| こいけ | 2009/12/11 11:56 AM |
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